皆様、本年もよろしくお願いします。2025年も頑張って、寄稿してまいります。
お耳を拝借~「ササモライフの茅ヶ崎かわら版」
「部下の話を聞けない管理者」
職場でストレスを感じる労働者の割合は年々増加傾向にあり、メンタルヘルス不調による労災認定も増加しています。そのような現状を鑑み、2014年の労働安全衛生法改正により、「心理的な負担の程度を把握するための検査」(ストレスチェック)の実施が事業者に義務付けられました。
令和5年度の厚労省労働衛生調査によると、ストレスチェックを実施した企業は65%になりました。その内、集団分析をおこなったのは69.2%となっています。ストレスチェックを実施しただけでは、メンタルヘルスの不調対策にはならず、その後の対策を行うことで健康経営となります。例えば、上司を中心とした職場内のコミュニケーション活動を通じて従業員の対人欲求が満たされるような対策を講じることも一つです。
ここで参考にしてほしいのは、部下の話を聞いているようで、聞けていない管理者の5つの応答例(出所:「できる上司養成講座」大嶋利佳)です。
- 思い出型
「そうか、俺もお前くらいの時にそんな悩みがあったもんだ」
- 一般型
「お前は入社3年目だろう、誰でもそういうことで悩む時期なんだよ」
- 指示型
「そうか、それならこうしろ。俺の言う通りにすればいい」
- すり替え型
「今、そんなことで悩んでいる場合か。あの件はどうなっているんだ」
- 励まし型
「大丈夫だよ、いまは大変でも、頑張っていればいつか解決するから」
これらのタイプは部下の話を聴くよりは、自分の言いたいことを繰り返しています。自分に当てはまると感じた方は部下の話を否定せずに最後まで真摯に耳を傾けてみてください。
社員と企業を元気にする「企業まるごとカウンセリング」「ストレス対策コンサルティング」の 株式会社ササモライフアシスト 代表取締役 佐々本良二