タトゥーとストレス

テーマ「タトゥーとストレス」 2023.6月号に茅ヶ崎商工会議所のコラムに掲載

「お耳を拝借~ササモライフの茅ヶ崎かわら版」

タトゥーとストレス

サッカーをはじめ野球やラグビー、バスケットなど日本のスポーツ界は国際的な活躍を近年見せています。そのせいか肌の露出が少ない野球を除き、サッカーやバスケ、ラグビーなど世界で活躍するスポーツ選手の中にタトゥーを入れている選手をよく見かけます。

タトゥーは洋風のもので、刺青は和風のものというイメージがあります。タトゥーは、日本に古くからある刺青と彫り方が違うようです。刺青のことは別名で「和彫り」とも呼ばれ、針を皮膚の深いところまで入れ、それに対してタトゥーは針の深さがそれほどではなく、浅いところに色素を入れていくという特徴があります。海外のタトゥーは、宗教的な意味だけでなく、忘れないための記念に入れたり、ファッションとして入れたりしているようです。ただ、日本では、まだあまり良い印象を持たれていないのではないかと感じます。

ここ茅ヶ崎でも、多くのサーファーがワンポイントでタトゥーを入れているのをよく見かけます。誰に迷惑をかけているわけではなく、誰もが自分らしく生きていいし、個性を否定はできないと思いますが、カウンセラーの立場から、タトゥーと自傷行為が似ている点が気になります。自傷行為は、ストレス等が原因で「自殺以外の目的から自分の身体を傷つける行為」です。彼らがタトゥーをする理由の一つは、「痛み」です。手に負えない「心の痛み」から気を 逸 らし、自分の感情をコントロールするために「身体の痛み」を用いているようです。基本的に消せないため、タトゥー以外にストレスに向き合う選択肢を増やしたいものです。

社員と会社を元気にする

心理・組織開発カウンセラー

株式会社ササモライフアシスト

代表取締役 佐々本 良二