最近、また「人生一〇〇年時代」の話題がよく上るようになった気がします。人生一〇〇年時代は、ロンドン・ビジネス・スクール教授のリンダ・グラットン、アンドリュー・スコットによる『LIFE SHIFT一〇〇年時代の人生戦略』の中で提唱された言葉です。少子高齢化が進み労働人口が減少する中、今や世界で長寿化が急激に進み、先進国では2007年生まれ以降の二人に一人が一〇〇歳を超えて生きる「人生一〇〇年時代」が到来すると予測します。コロナ禍でリモートによる在宅勤務など働き方改革が促進されたことと相俟って再注目されています。
これからの就業形態は、三ステージ(教育⇨仕事⇨引退)から、人生において学び直したり、何度も複数のキャリアを並行するマルチステージへ移行せざるを得ないと言っています。そこで組織をさらに活性化し、生産性を向上させるために社員は、組織に依存せず、自らの力でキャリアを自律的に切り開き、さらに質的に成長することが求められるようになっていきます。会社の方もこれまでの終身雇用を前提としたメンバーシップ型雇用から、職務内容・勤務地・時間などの条件を明確化して就業者と雇用契約を結びつけるジョブ型雇用への移行を迫られて参ります。
私たちは、そうした時代の流れを認識し、自分なりの働き方を考えていく時に大切にすべきなのは、「好きなこと」「得意なこと」「人の役に立つこと」の三つがキーワードとなるようです。働き方は、長い人生をより豊かに生きていくためになっていくというものです。
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