ササモライフの「ゴルフを以って人を観ん」

これは、ある専門雑誌に投稿する予定の文章である。この雑誌には、ストレスに関して、少しホッとし、役に立つような記事を書いてほしいと依頼されている。

「ゴルフを以って人を観ん」とは、ゴルフエッセイストの夏坂健さんの著書である。ゴルフは、性格が露呈する恐ろしいスポーツである。よくゴルフは「紳士のスポーツ」「孤独との闘い」などとも言われる。ゴルフは自然との闘いであり、半日の長き時間を費やして、決して一人ではプレイできない。自然はありのままで行われ、自分勝手に変えられない。その環境の変化に性格が現れる。これほど人を観るのに最適なスポーツもないのではないかと筆者も考える。環境の変化に動揺すれば、こころが乱され、自分の普段の実力が発揮できないばかりか余計な力が入りミスにつながるのである。如何に、環境の変化に対して自分の感情をコントロールし、平常心でプレイができるかにかかっている。あの球聖ボビー・ジョーンズが「ゴルフには良い人柄と良いスウィングしか役に立たない」と言っている。一緒にラウンドする人から受ける影響も環境の変化の一つ。上手いプレイをするには、環境に影響されない、タフな心の持ちようが必然的に必要とされるようになるのであろう。また、そのためには、自分というものをよくわかっていなければならない。自分を鍛えるにも最適なスポーツとも言える・・・・という趣旨のコラムを書きました。