「おひたし」がリーダーを救う

最近、リーダー研修なるものの依頼が多い。リーダーとして、最も重視するのは、職場目標の達成と部下の成長である。マネジメントすることは、部下を支援すること、部下の状況を把握すること、そして聴くこと、話すことである。そのマネジメントを支えるのは、双方向のコミュニケーションである。

こちらが伝えた通りに伝わるものではなく、相手が受け取った通り、相手が理解し、解釈した通りに伝わっていくものと考えられる。聞く人の数だけ解釈がある。聴いて話すことがサイクルにならないと気持ちの通い合いや合意形成に役立たない。相手に考えてもらって話をし、それを踏まえて自分が発言をする対話と言われるものである。

そのために効果的なコミュニケーションの5原則がある。ここでは、ここでは聴き方を取り上げる。聴き方には5つの要点があり、質問、受容、繰り返し、明確化、支持である。質問は、関心を示し、気付かせる。受容は、自分の価値観をいったん脇に置き、否定しないことである。そのために話の腰を折らない、反論しない、咎めないことが大切になる。うなずきや、相づちを打つなどの姿勢も必要である。そして、あなたの話を聴いているよと示す繰返しや言葉と気持ちを表す明確化も信頼関係を作る。

職場の人間関係は、リーダーとメンバーの間で相互に何らかの働きかけが行われて初めて成立する。その働きかけは、まずはリーダーによって行われることが重要である。「おひたし」は、怒らない、否定しない、助ける、指示する、の頭文字である。部下と対話するときに思い出してほしい。