最近、パワハラについての研修依頼が増えてきたように思います。すでにこれまでパワハラについての対処法などのセミナーは、多数実施されてきましたが、パワハラ問題は未だ尽きず、もっと違う視点からのパワハラ対策が求められているように感じます。そこでパワハラをする側に立ち、なぜ無意識にパワハラをしてしまうのか心の衝動について、厚労省や民間調査会社のデータなどを調べてみました。
⓵番目として、「『べき』という思いが強い人」です。「べき」志向が強いと許せない事柄が増えるためです。②番目としては「これまでにパワハラを受けてきた人」は、パワハラ行為の重大性に気づかない傾向があります。③番目は「『指導=解決』だと思っている人」は、同じミスをしたときに、さらに厳しい指導を行えば解決すると思っています。④番目として「熱血指導タイプの人」は、古い指導、いわゆる根性論を行ってしまうケースです。⑤番目として「自己中心的・独善的な人」は、常に自分が正しいと思い込んでいるため、相手に対して厳しくなりがちです。⑥番目として「プライドが高い人」は、高圧的な態度で過剰にマウンティングをとりがちです。最後に⑦番目として「完璧主義の人」は、自分の経験や感覚で成果を求めてしまい、過大な要求になりがちです。これらは、誰にでも思い当たるところがありそうです。私は、この他に幼少期に養育者から刷り込まれた心の衝動に注目しています。
いずれにしても、まず自分自身の衝動傾向に気づき、理解することが未然にパワハラを防ぐことになりそうです。