平成29年度 全国労働衛生週間資料
今年のスローガンは~働き方改革で 見直そう みんなが輝く 健康職場~です。
そこで、「人生態度について」考えてみました。(出典:日本交流分析協会)
私たちは、自分や他人、世の中の出来事に対して、一人ひとりがその人独自の見方、対応の仕方をします。例えば、あなたがトラブルにあった時、自分を責めますか、相手を責めますか。あるいはお互いさまと考えますか。それとも諦めますか。
一番多く感じるのはどれですか。
“自分及び他人に対してどのような人生観や価値観を持っているのか”を考えます。それは幼児期に親または親の役割をしてくれた人からの影響と、その後の人生経験の中で身に付けたものが中心となります。
交流分析では、人生に対する姿勢を「人生態度」といいます。“自分が自分に対してどのような考え方をしているのか、他人に対してどのような態度を取っているのか”です。この人生態度が私たちの日々の生活、その集大成であるその人の一生に計り知れない影響を与えています。
私たちの人生におけるさまざまな場面での、意思決定や行動に人生態度が関わっています。
具体的には自分自身が、自分又は他人に対して、肯定的「OKである」と捉えるか、否定的「OKでない」と捉えるかによってその人の思考と行動が変わってきます。
人生態度は次の4つです。あなたはどの立場を取っていることが多いか考えてみてください。
(1) 第1の立場(私はOK、あなたもOK) この立場で生きている人は、自分に対しては肯定的な前向きの姿勢で臨み、周囲の人たちとも共感的な 生 き方をします。心身ともに健康な生き方で人間関係も上手く行きます。
(2) 第2の立場(私はOKでない、あなたはOK) 自分のことはさておいて、他人の事を第一に考えるスタンスの生き方です。自分自身に対して劣等感や自己卑下を持って憂うつになり、消極的な行動をとりがちです。
(3) 第3の立場(私はOK、あなたはOKでない) 自分に関して自信を持っており、強い主張をします。他人に対しては支配的で容易に信用しようとしません。他人より自分のことを優先して考え、自分中心の立場を取ります。
(4) 第4の立場(私はOKでない、あなたもOKでない) この立場の人は、自分に対しても他人に対しても信頼が持てません。生きていることに不安を覚え虚無的、絶望的な考えになり、落ち込みます。他人が与えようとする愛情や行為を拒否し、自分の殻に閉じこもり外との交流を避けようとします。
私たちは、日常生活の中で人生態度の4つの立場が、時と場合、相手によって移り変わりがあるのが普通です。誰もが第1の立場を目指そうとしますが、大方の人は、第2の立場と第3の立場を行き来します。そんな場合でも、自分の弱点や課題に気づいて、幼児期に自分が決断した原因に思いをはせ、そこから脱却するように考えていくことで、誰もが第1の立場を目指すことができます。
以上