虫歯とストレス

「お耳を拝借~ササモライフの茅ヶ崎かわら版」より

6月4~10日までの1週間は、「歯の衛生週間」です。忙しいサラリーマンは、虫歯に気が付いているのに我慢している人が多くいます。人はストレスを受けると自律神経が乱れ、特に交感神経が活発になり、唾液の量が減少します。唾液の量が減ると口腔内の衛生に大きな影響が出て参ります。唾唾液量が減少した口腔内は雑菌にとって好環境となってしまいます。

また、ストレスを感じると奥歯を強くかみしめたりすることがあります。この歯ぎしりによって歯の表面がすり減り、虫歯となるリスクが高まるといわれています。さらに興味深いことに、過剰なストレスが新陳代謝を低下させ、体中の血行障害を引き起こすというものです。血行障害が免疫力を低下させて細菌と戦うメカニズムを弱めてしまうのです。

虫歯以外にもストレスから受ける悪影響はあります。それが歯周病です。歯を失う原因で最も多いのが歯周病です。虫歯はもとより歯周病になって、歯が少なくなれば、噛む能力の低下がおきます。

日本歯科医師会では、口腔内の健康を保持・増進する活動により8020運動を推進しています。8020運動により自分の歯でしっかりと食べ物を噛むことができれば、全身の栄養状態も良好になるし、よく噛むことで脳が活性化され認知症のリスクの軽減にも繋がるとも言われています。

特にストレス社会で働くサラリーマンにとって虫歯の治療は素より、口腔ケアをすることは、生産性向上に繋がるだけでなく、ストレス軽減のメンタルヘルス未然対策や生活習慣病対策にもなるということです。