生活保護を考える

先日、就労支援員の話を聞く機会がありました。

就労支援員とは、社会保険事務所等、各市町村にある様々な生活上での相談を受けているセンターで生活保護を受けている人に就労を斡旋する専門員のことです。生活保護を受けている人でも働かなければ生活保護を受けることができません。この相談センターでは、経済的な困りごとだけでなく、介護、ホームレス、薬物やアルコール依存者、刑務所出所者、精神疾患者などに必要な制度やサービスのご案内もしてくれます。日本では、本人が申請しないと受給できない仕組みのようです。

 現在、生活保護受給者は、164万世帯、214万人いるそうです。平成7年から上昇傾向にあります。マイナンバーのおかげで不正受給者は大幅に改善されたようですが、受給者の45%が65歳以上の高齢者で、9割の方が中学卒という実態のようです。 この支援員は、基本的に資格は必要ありませんが、カウンセラーなどの心理に関わっている人が求められているようです。相談に来る人の特徴は、心の中では泣いている、これまで親切にされたことがない、ヒトとのコミュニケーションの取り方が分からないということのようです。就労とは、就職ではなく、その人の「居場所・生きがい」を見つけるお手伝いをすることとまとめていました。

 皆さん、職場や家庭に居場所はありますか?