砂まじりの茅ヶ崎 (お耳を拝借 ~ササモライフの茅ヶ崎かわら版・茅ヶ崎商工会議所会報 9月号)

♫砂まじりの茅ヶ崎~、人も波も消えて♫ ご存じ我らが桑田佳祐率いるサザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」の一節です。桑田さんが小中学生の頃、茅ヶ崎海岸からの砂嵐のために学校が休校となることがあったようです。当時の茅ヶ崎は海からの砂に悩まされていたようです。海岸の砂防林や砂防柵などの整備により、今では砂による被害はなくなりましたが、湘南海岸サイクリングロードを利用する者としては、強い風が吹く度にサイクリングロード上に堆積する砂には未だに悩まされています。そこで、藤沢土木事務所潮見台庁舎を訪ね、サイクリングロードの対策について、なぎさ港湾課・砂防班の担当者に話を聞いて参りました。

湘南海岸サイクリングロードは、正式には「自転車歩行者専用道路」といい、藤沢鵠沼海岸のスケートパークから柳島海岸までの約8㎞を言います。茅ヶ崎市は丁度この海岸に沿って位置しています。砂防班の担当は、サイクリングロード、砂防林、砂防柵のメンテナンスをしています。

サイクリングロードの砂の処理は、一昨年から増え始めて、それまでは平均6,000㎥だったのが、昨年度は約9,000㎥になったようです。4mの幅のサイクリングロードが1mの高さで約2,250m続いているほどの規模になります。その砂の処理については、毎週2回、パトロールを実施し、通れるだけの幅に砂をよけたりして常に様子を見ています。大量に堆積した場合に、やっとホイールローダーの出番になります。予算も砂防林や砂防柵などの修理などを含め、2,000万円から2,500万円の範囲で対応しています。

海から贈られる光、風、匂い、景色など五感をフルに楽しませてくれるサイクリングロードは、茅ヶ崎市民にはなくてはならない場所になっています。朝夕犬の散歩をしている筆者としては、通行する方向などを規制してほしいところですが、県の担当者としては、サイクリングやジョギングする人たちが自主的に楽しく利用することを期待しています。サイクリングロードから癒しを享受している私たちは、快適に利用できることに感謝して、譲り合ってマナーを守り、楽しく過ごしたいものですね。